今回は川越唐桟の反物を探しに、埼玉の小江戸こと川越へ遊びに行ってきました。川越といえば蔵造りの町並みが有名で、埼玉の着物でお出かけスポットの定番ですね。

久しぶりの川越、相変わらずふとした瞬間に視界が絵になります。
実は、わが家からの交通アクセス事情もあり、川越へ遊びに行くのはたま~になのです。埼玉県内には、直線距離では近いように見えても絶妙に行きづらい場所が多いとよく言いますよね(笑)
もう何度も足を運んでいるので、さすがに定番の観光スポットの写真は撮りませんでしたが、それでもどこかしら撮らずにはいられない川越なのでした。
川越唐桟の取扱店「呉服笠間」さんへ

蔵造りの町並みのすぐ傍にある「呉服笠間」さんへお邪魔しました。こちらは川越唐桟を取り扱う着物店の一つで、2025年で創業115年を迎えるという老舗です。

お店の方に、川越唐桟が並ぶ棚の前で写真を撮っていただきました。川越唐桟は織り方に種類があり、縞模様の平織や双子織のほか、無地感に見える細かい網代格子などがあります。また、夏向けのしじら織の川越唐桟もありました。例年暑い時期が長いですから、さらっと着られる反物を選ぶのもいいかもしれませんね。
一見するとシンプルで選びやすそうな縞模様ですが、織り方の違いもあるのでちょっと迷いました。最終的に選んだのがこちらです!

鏡の前で当ててみて、すっきりと着られそうな予感がしたのでこちらの平織の川越唐桟に決めました。着物仲間の噂によると、川越唐桟は忘れがたいほど着心地がいいのだとか……。コーディネートもしやすそうですし、デイリーに活躍してくれそうで楽しみです。
仕立て上がった着物は、2025年秋頃にこちらのページに追記します。わたしと一緒に仕立て上がりをしばらくお待ちください♡
着物で川越の蔵や路地裏を散策

無事に川越唐桟を入手してホッとしたので、心ゆくまで川越を観光することに。
美しい町並みが見渡せるよう、少し高いところに上ってみました。赤丸で囲ったのは、何度見てもつい撮りたくなってしまう「時の鐘」です。

上から見たら、道路に面していない奥まった場所に展示中の蔵を見つけました。通り沿いを歩いているだけでは気づけなかったかも……。
こちらは、かつて呉服太物商を営んでいた小林家の蔵で、現在は「小さな蔵の博物館」として不定期で公開されているそうです。


毎度のことながら、わたしはなんと着物運がいいのでしょうか? 偶然にも、この日は博物館の公開日でした♡ ご家族の方に案内していただきながら、昔の生活や商売で使った道具のほか、長板中形の型紙を拝見しましたよ。

会場で購入できるクリアファイルに、展示品である長板中形の型紙の一部が掲載されています。じっと見ていると吸い込まれてしまいそうな繊細な型で、しかも点数も多く、着物好きにはたまらない展示内容でした。公式サイトで次回の公開日をご確認の上、訪れてみてはいかがでしょうか?
ちなみに、わたしの持っている長板中形はこちらの関連記事に写真を載せていますので、よろしければご覧ください♡
川越唐桟のお買い物をして、着物で街歩きをして、美術館や博物館を見て……やはり川越は何度訪れてもいいものですね。
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エッセー『週末着物の五年間』
週末着物生活5年目を迎えて書いたエッセーです。反物のお仕立てからレンタル着物まで楽しみ方はさまざま。着物パーティーを主催した経験や、秩父銘仙の織物・養蚕事業者の皆さまとのエピソードにも触れています。相変わらず元気に遊ぶ着道楽な日々を一緒にお楽しみいただけましたら嬉しいです。
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埼玉県の最北端で元気に遊ぶ着道楽のエッセーです。週末着物生活3年目の頃に書きました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、身近に感じて楽しんでいただけるのではないでしょうか。読めばきっと着物生活を根気よく続けるヒントが見つかるはず。
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『ミイコーデ!』は、着物ファンの未衣子による、写真とエッセーで着物ライフを楽しむZINE(≒小さな出版物)です。写真とテキストが程よいボリューム感でぎゅっと詰まった、読みやすい小さな冊子となっています。
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