【前編】秩父銘仙の現代物の着物を買いました(逸見織物)

秩父銘仙の現代物を体に当てている様子

埼玉県の秩父地域で作られている秩父銘仙の着物。大胆な色柄とツヤ感、そして秩父の素敵な作り手の皆さまに惹かれて、すっかりファンになってしまいました。もっと色んな秩父銘仙を着てみたいなあ~。今回は老舗の織元である逸見織物(へんみおりもの)さんの秩父銘仙をゲットしましたよ♡

現代物の秩父銘仙の反物

前編では、秩父ふるさと館内「逸見織物出張所」で反物を購入してから、着物店でお仕立てに出すまでの様子をご紹介します。



「逸見織物出張所」で秩父銘仙の現代物を買う

秩父ふるさと館は、秩父駅(秩父鉄道)から徒歩5分、西武秩父駅(西武鉄道)から徒歩15分に位置する観光施設です。秩父土産を購入するのにも便利な立地ですね。

建物正面の入り口から館内に入ると、すぐ左手側に「逸見織物出張所」があります。

逸見織物出張所の店内

店内には秩父銘仙を使ったアイテムがたくさん並んでいます! 秩父銘仙の反物も販売しているので、見たい方はお店の方に「反物を見せてください♡」と伝えると品物を出していただけますよ。


現代物の秩父銘仙の反物

数ある反物のなかから、わたしが手に取ったのはこちらです!

やっぱり大きな花柄っていいよね……。

これらの2つの反物は、いずれも逸見織物さんの定番デザインで、ほかにも色違いが多数ありました。銘仙は型染めで作られるので、同じ型を使った色違いのバリエーションがあるのが魅力! 好きな柄×好きな色使いの組み合わせを探して、自分の好みにバッチリ合う一着を見つけられるのではないでしょうか。

ちなみに、逸見織物さんの公式サイトにも色違い銘仙の写真が掲載されているので、同じ型のバリエーションを見てみたい方はぜひチェックしてみてください。

こんな楽しげなデザインの銘仙もあります。広げてみるとワクワクしてきます。

なお、わたしはつい手癖でブルー系の反物ばかり手に取ってしまうのですが、実際はもっと多様なカラー展開となっているのでご安心を。以降でご紹介する小物の写真を参考に、どんな反物があるのかイメージしてみてくださいね。


現代物の秩父銘仙を使った小物

お店の方に許可をいただいて、店内の小物を撮影させていただきました。

秩父銘仙のストール

こちらは秩父銘仙のストールです。最近は春・秋が暖かいので、着物でお出かけするときに軽めの羽織物があると便利だと感じます。カラフルなストールは、銘仙のアンティーク着物と柄×柄でコーディネートしても可愛いんじゃないかな♡

その他、秩父銘仙のバッグ・財布・カードケース・帽子・ネクタイ・スマホケース・扇子・ポーチ・髪飾り・ピアス・イヤリング・ポストカードetc……。ちなみに御朱印帳もありました。今使っている御朱印帳がいっぱいになったら、今度は秩父銘仙の御朱印帳にしようかな。秩父へ遊びに行ったら、ぜひ逸見織物出張所へ立ち寄ってみてください。


逸見織物の新商品「銘仙半衿」がかわいい!

銘仙って半衿に使ったら可愛い気がする!――と思っていたら、新商品の「銘仙半衿」をご紹介いただきました。やはり着物ファンの考えることは同じなのでしょうか、過去にも何度か半衿のご要望があったので、商品化したそうですよ。

一般的に銘仙には柄が大きめのデザインが多いですが、この商品には半衿として使ったときに柄がしっかりと出るような、ちょうどいいサイズ感の生地が使われています。麻の葉文様や水玉文様など銘仙らしいラインナップから選べるので、ぜひ店頭で探してみてください。


着物店に現代物の秩父銘仙を持ち込んでお仕立て

無事に反物を入手したら、秩父から埼玉県北部へと大事に持ち帰り、着物店へ持ち込みます。場所が変わりまして、今度は熊谷市の「きものほしか和」さん店内です。

お仕立てに出す前に反物をじっくり眺めるラストチャンス! 

証紙付近の色の境目をご覧ください。経糸は緑みのブルー、緯糸はオレンジみのピンクであるとわかります。このように経糸と緯糸にそれぞれ離れた色を使うことで、角度や光の当たり具合で色の見え方が変化する特殊な効果が生まれます。この織り方は「玉虫織」と呼ばれ、秩父銘仙に特徴的な技法の一つです。

動くたびに色が移ろう様子を動画に撮ってみました。生地が波打つ瞬間、オーロラのようにピンクみが強くなる箇所に注目するとわかりやすいかもしれません。そんなニュアンスがまた推しポイントなんです♡

今回は袷で仕立てるので、お店の方に反物を見ていただきながら一緒に八掛を選びました。一緒にというか、ほとんどプロのセンスに頼りきりですが……。(笑) 反物が淡い色なので、裏地が透けて見えないようにぼかしの八掛で、色味は同系色のグリーンにしました。

仕立てに必要な八掛や裏地

着物の形になったときの柄の配置、玉虫織の表情、帯合わせ……全部楽しみでなりません。さて、どんな着物に仕立て上がるのでしょうか?

後編へ続く!


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