Home 着物

久留米絣の産地で反物を買ってきた(山村かすり工房)

「山村かすり工房」の久留米絣の反物

今回はちょっと遠出して福岡県の久留米周辺エリアへのお出かけです。久留米といえば、着物ファンなら真っ先に久留米絣を思い浮かべるはず。最近は真冬を除いて年中暑いですから、洗える木綿のニーズがますます高まっているのではないでしょうか。わたし自身もデイリーユースできる着物の数をさらに増やしたく、ノリノリで埼玉を飛び立ちました!

飛行機に乗っているミナモちゃん

(でも実は高いところが怖いので、飛行機はニガテなんです――!)


久留米絣の織元「山村かすり工房」に到着

「山村かすり工房」の外観

紆余曲折を経て、福岡県八女郡広川町にある久留米絣の織元「山村かすり工房」さんに到着です! 旅行前に山村さんのInstagramアカウントを拝見して、どうしても気になる品物があったので足を運びました。

なお、工場を訪問する前に久留米絣会館へ立ち寄って事前に連絡を入れていただいています。現地で商品を見せていただきたいときは、織元の方の都合もあるので、あらかじめ電話やメッセージなどで連絡を取っておくと良さそうです。久留米絣会館では多くの織元の久留米絣を見られるので、実際に商品を手に取ってみてから気になる工場を探してみるのもアリかも!

久留米絣の生地が並んでいる棚

こちらは、久留米絣の商品が並んだ棚です。定番の藍色や絣模様のほかに、絵絣や明るい色味のものもありますね! お目当ての品物はあるかしら?

「山村かすり工房」の久留米絣が5種類並んでいる

いかにもわたし好みのデザイン。どれもシンプルながら可愛いなあ! 旅行前から気になっていた久留米絣、この中のどれだかわかりますか?

久留米絣を選んでいるミナモちゃん

欲しかったのは、これ!

「山村かすり工房」のハート文様の久留米絣

じゃーん! なんとハート文様の久留米絣なんです。大きめサイズのブルーのハートが3列で並んでいます。絣の技法によりハートには横方向のギザギザが入っていますね。こういうの、めちゃくちゃキュンとくる! 実物はInstagramで見るよりずっと可愛いよ……。

久留米絣を選んでいるミナモちゃん

やったー! ハート文様の久留米絣ちゃんを埼玉に連れて帰っちゃうぞ!

……と言いたいところですが、現在こちらのデザインは着物を作るのに必要な一反分の在庫を切らしているそうです。運良く同じデザインの緯糸があったので、これから織っていただくことになりました。

久留米絣の緯糸

山村さんにお願いして、織る前の絣糸の写真を撮らせていただきました。なるほど、明るいブルーの部分がハート文様になるのですね。完成形と絣糸を比べてみるとわかりやすい!

これから自分の着物になる絣糸を見られるなんて、着物ファンとしては大変貴重な経験をさせていただいて、むしろとってもラッキーなのでした♡

久留米絣の緯糸

工場の前にある棹には、たくさんの絣糸が干されています。完成して着物になった姿も素敵だけれど、ものづくりの過程も素敵だなあ。ふと旅先でこうした風景が目に入ると、ヒヤヒヤしながら飛行機に乗った甲斐があったと実感します。(でも次回は新幹線で行こうかな!笑)


「山村かすり工房」から届いた反物をお仕立て!

旅行から帰って数週間後、楽しみにしていた反物が届きました。

「山村かすり工房」の久留米絣の反物

その反物を大急ぎで着物店へ持ち込んで仕立てていただいて……。

仕立て上がった久留米絣の着物

じゃーん!こんなふうに仕立て上がりました♡

ハート柄の久留米絣の着物

4月にして早くも夏日が続き、いきなり単衣の需要が高めです。たくさん着ないとね!

まずはマルチカラーの帯で元気な着物コーデを考えてみました。これから久留米絣のコーディネートをめいっぱい楽しむぞ~♡


おまけ

Home 着物

SNSで着物コーデを投稿しています。ぜひフォローしてください!


着物のエッセー『週末着物の三年間』

着物のエッセー『週末着物の三年間』

毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。

着物の小説『銘仙日和』

今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。


Online Shop