2024年もブログをよろしくお願いします

今年の大晦日⇔新年コーデのテーマは、「変身しちゃった!」です。縞着物にハタキで大掃除をしていたら、いつの間にかキラキラ訪問着コーデに変身してしまいました。(笑)

昨年は、偶々お会いした方から直接ブログの感想をいただく機会があり嬉しかったです。Instagramで知り合った方から「ブログを読みました!」と声をかけていただく機会も増えました。一見すると当たり前のように見える経験でも、着物姿が当たり前ではない世の中においては、あえて記録に残した情報が誰かの判断材料の一つになるかもしれません。かつての自分が、身の回りの人を質問攻めにして着物のあれやこれやを学んでいったように……。

ここまで各所で意識的に伝えるようにしているつもりではあるのですが、昨年は身の回りの人たちのお陰で着物に関する生の知識を大いに吸収する一年になりました。親切に教えてくださるのは、着物店の方であったり、着物の生産や仕立てに関わる方であったり(品物自体を通じての対話もありますよ)、はたまた着物ファンの先輩であったり……。ご存知のとおり、着物の知識は範囲が広いうえに、掘り進めればどこまでも深く、途方もないものです。それらの知識を共有してみんなで活用していくには、やはり着物ユーザー同士の雑談がいい機会になります。そういった意味で、昨年から参加し始めたYouTube配信番組「KIMONOYA BAR」はまさに、単に楽しいだけに留まらない雑談の機能を担っている実感がありました。(あらら、飲み物を片手に着物を着ているだけなのに、うっかり真面目なことを言ってしまった!)

今はちょうど着物を始めてからの全力疾走の日々に一段落がつきました。実家から継いだ箪笥の整理が完了して、わりと意のままにコーデをまとめる力がついて、少なくとも洋服と変わらない程度には、取り合わせが上手くいくパターンも見えてきたところです。ではこれからの桐箪笥の構成をどうしようかと考えたとき、とりわけ関心があるのは、自分が生まれ育った北関東の着物です。幼い頃から慣れ親しんだ埼玉県北部から群馬にかけての地域には、幸いにも現代物の着物の作り手がいらっしゃいます。それらの作品は、無論同郷の者としておぼえる親近感もあるのですが、着たらどれだけ素敵だろうかと期待させられる魅力があるのです。すでに幾つか手にした品物もありますが、今後はまだ着たことのない品物を集めつつ、一枚持っているところも二枚、三枚とさらに厚くしていきたい。その際は、二枚目以降になにを選ぶかの思考の面も重視していますし、複数枚持つことで着回しの可能性をより探る経験も積みたい。身近に素敵なものを作る方がいるからこそ、その素敵なものを着る者のほうも負けじと大いに頭をひねって、実際の着姿に反映したくなります。

この先の目標を見据えつつ、ブログでは物書きの性質の赴くままに、着物の楽しさをおすそ分けできますように。2024年もどうぞよろしくお願いいたします♡


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着物のエッセー『週末着物の三年間』

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毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。

着物の小説『銘仙日和』

今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。


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