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【ヨガ日記】鳩王にお近づきになりたい

いつもヨガを教わっている先生から、一対一で指導を受ける機会がありました。そこで、せっかくなら苦手なポーズに取り組みたいと思い、エーカパーダラージャカポタアーサナ(鳩王のポーズ)の練習をリクエストしたのです。自分が鳩王のポーズをとるときは、ベルトの補助を使わなければ両手と足先がつながりません。その大きな要因として、肩周り・胸周りの柔軟性の低さが挙げられます。

過去のヨガ日記でも何度か言及していますが、肩周りの硬さは、そもそもわたしがヨガを始めたきっかけでもあります。これまでのヨガの練習を通じて、やっと可動域が広がった結果が今の状態というわけで、自分にとっては一番の課題ともいえるかもしれません。次いで、胸周りは自分の体のなかでもまだまだ未知の領域です。二十代後半になってヨガを始めるまで、人間の胸周りがこのように動くこと自体を知りませんでした。どこをどうやって動かせば胸が開くのかと、毎度自分の体が操作に慣れないロボットのようにぎこちなく感じられます。とはいえダイナミックな後屈の動きは日常生活ではほとんど使いませんから、それでも人生にはなんの差し支えもないのですが。

その日の練習では、最終的な鳩王のポーズへ向けて、股関節・肩周り・胸周りにアプローチする動きへ取り組みました。特段苦手ではない股関節の動きに関しては、比較的サクサクと進みます。問題はやはり、肩周りと胸周りです。まあ、肩と胸の動かないこと、そして動かし方のわからないこと……! それでも地道に、しつこく、じっくり、肩と胸の感覚を掴むための練習が続きます。普段のクラスでは、先生が意図する動きの感覚を掴めないことはほとんどなくなってきているので、次から次へとわからないことの連続で久しぶりに戸惑いました。その上、自分の不得意な動きをするので、体力も恐るべき速さで消耗していきます。満を持して鳩王のポーズに取り組むと、生まれたての子鹿のように震えました。(笑)

遥か先にあるポーズまでの道のりの、微かな手がかりのような感覚に、少しでも触れられていたらと祈ります。砂漠の向こうに建っている、巨大な鳩王の像をただ呆然と眺めているかのように――ああ、なんて遠くにあって、おまけに高いのだろう、そんな気持ち。「なんとなく」とか「たまに」とか、そうやって練習していては、いつまでも像に近づくことはありません。今の自分には、もう一歩を踏み出す余地があるはずだと思い知りました。

今日のポーズは、(鳩王にお近づきになりたい)マーメイドのポーズ。