せっかく紗袷の着物を持っているので、毎年のコーディネートを記録に残していくことにしました。
紗袷は着られる時期に制限があるからこそ、タイミングに恵まれて着られた日には、とりわけ強く人を惹きつける魅力を放ちます。一方で、うっかりすると着るのに良い時期を逃してしまうので、たとえ所有していたとしても、その年に着られる日が確実にあるとは限りません。だからこそ、天候のような自分の力だけではどうにもならない要素や、着られなかった失敗まで含めて、過去に紗袷を着た日を記録に残しておきたいのです。
なお、紗袷の特徴や着る時期については、星わにこさんのコラムで可愛らしいイラストとともに大変わかりやすく解説されています。いち利モールさんのコンテンツは、いつも楽しくてためになりますね!
いち利モール 星わにこ連載コラム オトナの着物生活 「いつかは欲しい!憧れの紗袷(しゃあわせ)の巻」 |
わが家の紗袷の写真




【年度別】紗袷のコーディネート
紗袷のコーディネート2023
6月3日に友人の結婚式で着用。紗の袋帯との取り合わせです。前日まで各地で警報が出るほどの豪雨でしたが、関東は午後から晴れ、まだ暑さに染まる前の風が吹いていました。これが初めての外出です。雨ゴートで多少は蒸しましたが、概ね快適に過ごせました。やはり体感では、5月末~6月頭に向いている着物のように感じます。



今年はもう一つコーディネートを考えてみました。黒の夏帯に、薄羽織の取り合わせです。紗袷の透け感に、さらに薄羽織を重ねています。もし天気が良ければ、会場までの道中は雨ゴートではなくこの上着で向かいたかったのですが。ともあれ、良い日にお洒落ができて納得したので、来年の楽しみとして取っておくことにします。



紗袷のコーディネート2022
6月24日に自宅で着用。紗の名古屋帯と帯留めの取り合わせでカジュアルダウンしたコーディネートです。この年はタイミングを逃して外出はできませんでした。ただ、試着した6月下旬は湿度が高く、あまり快適に着られそうにないという教訓を得ています。
紗袷のコーディネート2021
残念ながら2021年は紗袷を着た記録が残っていません。
紗袷のコーディネート2020
6月28日に自宅で着用。まだ着物を始めて1年で、実家の桐箪笥にあったこの着物が紗袷だと初めて知り、驚きました。取り合わせは2023年とまったく同様で、祖母がセットで揃えたものです。同じ着物でも、着慣れると佇まいが変わりますね。
おまけ
この紗袷から着想を得て、着物を題材にした小説を書いています。「こんな紗袷があったらコーデしてみたい!」と思いきり妄想してみました! 作品の紹介ページもご覧になっていただけたらうれしいです。
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