秩父銘仙は、埼玉県の秩父地域で今も作られている、ほぐし捺染やほぐし織の技法が使われた絹織物です。鮮やかな色使いや、大柄の大胆なデザインが魅力で、幅広い着物コーディネートができます。帯や小物との組み合わせを自在に楽しめる着物です。
ここでは、カジュアルな普段着のスタイルから、気合いを入れておしゃれするお出かけスタイルまで、8パターンの銘仙コーデをご紹介します。
銘仙コーデ No.1
ハット×黒羽織のマニッシュな雰囲気が漂うコーデです。銀糸の袋帯とビジュー帯留がキラッと光ります。
※『2024冬KIMONOスタイルBOOK』掲載コーディネート
【Item】 ・袋帯/正絹/西陣織 ・羽織/正絹/紗 ・ハット/ラビットファー(山田帽子店) ・羽織紐/シェル ・帯留/ビジュー、淡水パール |
銘仙コーデ No.2
洋装の感覚でブルーグレーを使った普段着コーデです。八掛に合わせて半衿・帯留は青緑に。
【Item】 ・名古屋帯/正絹 ・ストール/ウール ・帯留/琉球ガラス |
銘仙コーデ No.3
光沢感があるオフホワイトの琥珀織の帯で、全体的に色数を抑えたきれいめ銘仙コーデです。
※『2024冬KIMONOスタイルBOOK』掲載コーディネート
【Item】 ・名古屋帯/正絹/博多琥珀織(大倉織物) ・帯揚げ/ろうけつ染め |
銘仙コーデ No.4
定番の博多帯を使ったシンプルコーデです。帯周りとアクセサリーはグリーン系でまとめています。
【Item】 ・名古屋帯/正絹/博多織(原田織物) ・ハット/ラビットファー(山田帽子店) ・リング/パライバベリル |
銘仙コーデ No.5
大正ロマンな竹久夢二デザインの半幅帯と鮮やかな水色の羽織を合わせたカジュアルコーデです。
【Item】 ・半幅帯/綿/デジタル捺染(ゴフクヤサンドットコム) ・羽織紐/シェル ・帯留/淡水パール ・リング/ブルージルコン |
銘仙コーデ No.6
抽象的な絞りの帯で銘仙の大柄とバランスを。帯締め・バッグハンドルの飾りは八掛と同じ青緑です。
※『新啓織物秩父銘仙スタイル』掲載コーディネート
【Item】 ・名古屋帯/正絹/縮緬絞り ・帯留/淡水パール ・草履(岩佐草履) |
銘仙コーデ No.7
大正時代をイメージしたネオレトロ銘仙コーデです。手元にゴールドを添えて華やかな印象に。
【Item】 ・袋帯/正絹/西陣織 ・ハット/ラビットファー(山田帽子店) ・帯留/Q-pot. ・リング/Q-pot. ・ブレスレット/Q-pot. |
銘仙コーデ No.8
ステンドグラスのような抽象柄の帯と黒羽織を合わせた、落ち着きのある銘仙コーデです。
【Item】 ・名古屋帯/正絹/和染紅型(栗山工房) ・羽織/正絹/紗 |
秩父銘仙の織元
秩父銘仙は今でも作られています。ぜひInstagramで秩父の織元の様子を覗いてみてくださいね! 最後に、新啓織物さん・逸見織物さん(※五十音順)の投稿をご紹介します。
新啓織物さん
逸見織物さん
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着物のエッセー『週末着物の三年間』
毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。
着物の小説『銘仙日和』
今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。
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