秩父銘仙は、埼玉県の秩父地域で今も作られている、ほぐし捺染やほぐし織の技法が使われた絹織物です。鮮やかな色使いや、大柄の大胆なデザインが魅力で、幅広い着物コーディネートができます。帯や小物との組み合わせを自在に楽しめる着物です。
ここでは、カジュアルな普段着のスタイルから、気合いを入れておしゃれするお出かけスタイルまで、8パターンの銘仙コーデをご紹介します。
銘仙コーデ No.1

秩父銘仙に薔薇文様の袋帯とカサブランカを合わせた、ロマンティックなネオレトロコーデ。
【Item】 ・秩父銘仙(逸見織物) ・袋帯/正絹/西陣織 ・カサブランカ(Chapeau bas!) |
銘仙コーデ No.2

秩父銘仙に黒の小物と半衿を合わせた辛口コーデ。八掛と同系色の丹後ブルーの帯揚げを差し色に。
【Item】 ・秩父銘仙(新啓織物) ・名古屋帯/正絹/博多織(原田織物) ・ハット/ラビットファー(山田帽子店) ・帯揚げ/丹後ブルー(小林染工房) ・帯締め/笹浪組み |
銘仙コーデ No.3

玉虫織の秩父銘仙に、暈しの帯揚げとイリデッセンスが美しい貝の帯留めを添えた取り合わせ。
【Item】 ・秩父銘仙(逸見織物) ・半幅織/正絹/博多織 ・麦わら帽子 ・帯揚げ/丹後ブルー(小林染工房) ・帯留/夜光貝 |
銘仙コーデ No.4

秩父銘仙のストールが主役の大柄×大柄コーデ。ストールに寄せた帯周りの配色で全体にまとまり感を。
【Item】 ・秩父銘仙ストール(浅見織物工場) ・小千谷紬 ・名古屋帯/正絹/博多琥珀織(大倉織物) |
銘仙コーデ No.5

竹久夢二デザインの半幅帯と、鮮やかな水色の羽織がカジュアルな雰囲気の秩父銘仙コーデ。
【Item】 ・秩父銘仙(新啓織物) ・半幅帯/綿/デジタル捺染(ゴフクヤサンドットコム) ・羽織紐/シェル ・帯留/淡水パール |
銘仙コーデ No.6

秩父銘仙に洋装のチェック柄ストールを合わせた冬の着物コーデ。深みのある赤い帯締めを差し色に。
【Item】 ・秩父銘仙(新啓織物) ・半幅帯/化繊 ・帯留(Palnart Poc) ・ストール/ウール |
銘仙コーデ No.7

秩父銘仙に親族から譲り受けたショールを羽織った冬の装い。着物の柄と毛色が馴染む取り合わせ。
【Item】 ・秩父銘仙(逸見織物) ・ショール(親族より) ・半幅帯/化繊 |
銘仙コーデ No.8

秩父銘仙ストールを引き立てる取り合わせ。ステンドグラスのような帯のトーンが銘仙の色とリンク。
【Item】 ・秩父銘仙ストール(浅見織物工場) ・大島紬 ・名古屋帯/正絹/和染紅型(栗山工房) ・帯留/夜光貝 |
秩父銘仙の織元
秩父銘仙は今でも作られています。ぜひInstagramで秩父の織元の様子を覗いてみてくださいね! 最後に、新啓織物さん・逸見織物さん(※五十音順)の投稿をご紹介します。
新啓織物さん
逸見織物さん
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着物のエッセー『週末着物の三年間』
毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。

着物の小説『銘仙日和』
今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。
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