弥生美術館で2023年に開催された「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展へ、着物を着て行きました。銘仙ファンやアンティーク着物ファンにとって決して見逃せない展覧会。秩父銘仙推しのわたしも、すかさず足を運びました!
今回のコーディネートは、友人とのツインコーデのために大島紬を選びました。銘仙と似てシャキシャキとした質感です。この手の紬の感触、好みなんですよねえ! 互いの黒と白が反転している、ちょっとトリッキーなツインコーデになっています。
「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展を観る
「大正の夢 秘密の銘仙ものがたり」展では、桐生正子さんのコレクションが展示されています。スタイリングは大野らふさん。大胆な柄の銘仙を品よくコーディネートする手腕に見入ってしまいます。帽子や傘などの小物使いもキュート!
思わず足を止めてじっくり眺めた一着。こっくりとした色鮮やかな伊勢崎銘仙です。織り方は経糸・緯糸をどちらも染める「併用絣」とのこと。写真ではやや見えづらいかもしれませんが、細部に虹のように入る豊かな色合いが綺麗です。
個人的にイチオシだったのが、右側のハートマークたっぷりな一着。実はハートのように見えるのは、孔雀の羽文様だそうです。あまりの可愛さで目がハートになってしまいました。こんなハッピーな銘仙を着てみたいなあ。織り方はシボの入った「お召銘仙」だそうです。
最後に取りあげるのは、レトロカフェ―のウェイトレススタイル。銘仙×エプロンは間違いなく相性の良い組み合わせですね。トルソーの脇に展示された絵画『ビヤホール』は、「その背中が見たかったのよ!」と思わず手を叩きたくなるナイスなアングル。
ここまでご紹介した銘仙やコーディネートは展覧会のほんの一部です。乙女心くすぐられる銘仙のデザインと着物コーディネートを満喫できて幸せな時間でした!
SNSのハッシュタグで銘仙コーデを投稿しよう
展覧会の期間中、着物ファンの銘仙コーデ写真を館内に掲示するキャンペーンが行われていました。SNSでハッシュタグをつけて銘仙コーデを投稿すると、お気に入りの写真が飾られるかも! 詳しい情報は弥生美術館・竹久夢二美術館の公式サイトやSNSで。
わたしも秩父銘仙をレトロ風にコーデして参加しておりますので、これからお出かけになる方は探してみてくださいね。
館内には撮影OKのエリアがあるので、お友達と銘仙を囲んで写真を撮れます。弥生美術館の展覧会は着物でいらっしゃる方が多いので、たくさんの着物コーデをチェックできるのも楽しみの一つ。これは着物を着て行くしかないですね!
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着物のエッセー『週末着物の三年間』
毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。
着物の小説『銘仙日和』
今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。
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