【予告】着物の小説『銘仙の呼ぶ声が/おばぁが織った振袖』

銘仙の呼ぶ声が/おばぁが織った振袖
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この本はこんな人におすすめ
・銘仙や振袖の着物が好き
・祖母と着物の忘れられない思い出がある
・着物の作り手の想いにぐっとくる

着物の小説二編を短編集にしました。題材はそれぞれ「アンティーク銘仙」と「振袖」。テーマは異なりますが、どちらもほろりとした雰囲気のお話になっています。着物にまつわる物語をサクッと読みたいときにお手に取っていただけたら嬉しいです。


本の内容

銘仙の呼ぶ声が

高校生のカナは、骨董市で出会ったアンティーク銘仙に触れた瞬間に不思議な声を聞いて、衝動的に秩父への小旅行を決意する。旅先で出会ったのは、祖母の銘仙を守るためコレクターになったアヤノさんや、思い出の銘仙との別れを惜しむおばあさん――銘仙の着物を通じて時代と世代を越えて交流する人たちを描く、絹の里・秩父と銘仙をめぐる小さな旅の物語。

おばぁが織った振袖

「まりちゃんの振袖、おらが織ってやるよ」十七歳の茉里奈におばぁが宣言した。初孫の成人を祝う祖母は、機織りの伝統技術を持つ織り子。家族にとってはただの”おばぁ”だけど、その手仕事には誇り高き技が宿っている。織り上がった着物に初めて袖を通す成人式の日に起こった、振袖と家族の物語。


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