本の内容
あなたのお涙、頂戴しません! 片耳難聴当事者のエッセー。
実は右耳が聞こえないのをずっと隠して生きてきた片耳難聴当事者の著者が、日常生活に差支えない程度の身体的欠損について、笑いあり涙なしでお届けします。
わたしは物心ついたときから片耳難聴で、子どもの頃からずっと右耳が聞こえない状態にある。どれくらい聞こえないのか。今、静かなところにいる方は、親指と人差し指をくっつけて、耳元へ近づけてから、二つの指をすり合わせてみてほしい。意外にも大きな音がするはずだ。わたしの右耳には、その音がまったく聞こえない――
- ~はじめに~右耳がずっと聞こえない
- 一生右耳が聞こえないと悟ったときの衝撃
- 治らなくてもいい、治さなくてもいい、治らないんだけど
- 「聞こえません」が言えない
- 超健康なのに《要再検査》になる健康診断はクソ
- もう《聞こえないわたし》を幽閉しない
- 片耳難聴がイヤフォンで音楽を聴くとどうなる?
- 世界で一番わたしの片耳難聴を心配する人物について
- 実はかなり聞こえてなかったっぽい
- カミングアウトは誰のためでもない
- 耳鳴りは幽霊の仕業
- 森永の珈琲牛乳プリン
- 「聞こえる」と「聞こえない」のはざまで~おわりに~