銘仙の特徴の一つである大柄。長着として着ると大変華やかですが、ストール(ショール)のような小物で取り入れても、着物コーディネートのアクセントになってくれますよ。今回は、秩父銘仙のストールを使った着物コーデを2パターンご紹介します。
玉虫織が美しい秩父銘仙のストール
こちらの秩父銘仙のストールは、秩父の織元である「浅見織物工場」さんで購入したものです。「玉虫織」と呼ばれる秩父銘仙に特徴的な技法が使われていて、角度によって色の見え方が変化します。経糸と緯糸にそれぞれ離れた色を使うことによって、このような不思議な効果があらわれるのだそうです。
秩父銘仙のストールが揺れ動く度にツヤツヤと輝く様子を動画に撮ってみました。屋外の自然光で見るとより一層美しい織物です。さっと羽織るだけで着物でのお出かけが楽しみになります♡
【1】秩父銘仙ストール×小千谷紬×琥珀織の着物コーデ
1つ目の取り合わせは、秩父銘仙ストール×小千谷紬×琥珀織の博多名古屋帯です。ストールと長着は敢えて大きな柄同士を合わせてみました。その分、帯は白一色でシンプルに。帯締めと帯揚げには、ストールから色を拾って紫と淡い黄色を合わせています。
背中側から見ると、ちょうど帯の白とストール中央の植物の白がリンクしていい感じですね。無地感の帯が間に入ることで、柄×柄のコーデがすっきりと見えるようになりました。
ちなみに、秩父銘仙は先染めの織物なので生地に表裏がなく、どちらの向きで羽織っても綺麗な色柄が出るようになっています。また、薄くて軽いので畳んで持ち運びもしやすいです。お出かけ先でサッと羽織るのに便利でした!
【2】秩父銘仙ストール×大島紬×染め帯の着物コーデ
2つ目の取り合わせは、秩父銘仙ストール×大島紬×染めの名古屋帯です。濃色で柄が控えめに見える大島紬と合わせることで、ストールと帯の柄が引き立つように組み合わせてみました。また、帯周りにはストールのグリーンと同系色の貝の帯留めを添えています。
帯とストールの色のトーンが近いので、柄×柄のコーデが自然と馴染みます。大柄のストールによって濃色の着物に華やかさが加わりました。落ち着きのある着物の雰囲気を変えて着たいときに活躍してくれそうです。
秩父銘仙のストールは、秩父の多くの織元さんで販売されています。銘仙ならではの大柄が着物コーデのアクセントになってくれるので、ぜひチェックしてみてください♡
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