東京キモノショーへ行ってきました。わたしが足を運んだのは3月25日(土)です。当日まで気合いを入れてコーディネートを考えていましたが、3日間ともあいにくの天気で、雨支度での参加となりました。もし春らしい陽気だったら、別の上着や草履で行きたかったのですが、こればかりは仕方がないですね! コートや傘で手荷物の量も倍に。でも「雨の日ももっとおしゃれになれたらなあ……」と欲しいものの妄想が広がったのは楽しかったかもしれません?!
この薄羽織、お店の方にお願いして東京キモノショーに間に合うように仕立てていただいたのですが、残念ながらお留守番になってしまいました……。気を取り直して、ビビビッときたコーナーの写真をまとめていきます。
銘仙文化展
木村和恵さんの所蔵品が展示された銘仙コレクションのコーナーです。去年、埼玉で開催された企画展「銘仙」に続き、再び銘仙にお目にかかれました!
お店のブースがあるエリアの中央に、ずらりと銘仙が並んでいます。ご覧の通り展示ケースがないので、博物館よりも間近で見られました。ドキドキ!
こちらのコーナーを担当するスタッフの方から声をかけられ「新啓織物さんの秩父銘仙ですね?」とズバリ言い当てられました。びっくり!!!
キモノスタイル展
広々としたフロア全体に着物コーディネートがぎっしりと並んだ、見ごたえのあるコーナーです。時間が許すならば5周くらいじっくり見て回りたかった!
とにかく点数が多い! わたしのようなひたすらに着物を見たいだけの者にはなんとも贅沢な時間です。
映り込みがないように工夫したので空いているように見えますが、実際には多くの人がいます。そして会場内にいる人たちの8~9割が着物。ほかの方たちの着物もそっと拝見したかったのに、あまりに見るべきものが多くて、脳が処理落ちしそうでした。
「うわ、このコーデ好き!」とシャッターを切りまくります。さすがに撮りすぎたかしらと思いきや、こうして帰宅してみると、自分が振り返って楽しむ用にもっと撮っておけばよかったと軽く後悔。
カジュアルからフォーマルまで幅広いコーデがありますが、いずれも刺激的です。以下に、特に気に入ったコーデをアップで載せてみます(絞り込むのに悩みました……)。
No.101「白大島できれいめホワイトワンカラーコーデ」
星君枝先生によるコーデ。ロマンティックで惚れ惚れしてしまいます。帯揚げは丹後ブルーだそうです(欲しい)。ブルートパーズのような色のビジューがきらり。こんな青使いをしてみたいものです。
No.57「昭和DCブランド ジュサブローきもの」
着物雑誌『月刊アレコレ』細野編集長のコーデ。毎号、知的でかっこいいコーデに心を打たれています。いくつもの紫が調和し、そして主張もするバランス感。しびれますね。
No.19「レトロフューチャーなクリエイター」
東京キモノショーのテーマである「ネオ昭和レトロ」。古い着物を現代風に着こなすテクニックは、祖母の着物を着ることも多い自分には大変参考になりました。こういうアンティーク着物×洋装小物の組み合わせ、好きだなあ。
藤井絞ファッションショウ2023
藤井絞オリジナルの着物や帯が登場するステージ。なんと、すべての作品を社長さんによる解説つきで鑑賞できます。絞り染めは遠くからでも映えますね。まるで目の前で見たかのようにしっかりと印象に残っています。
スナップ写真を撮っていただきました!
東京キモノショーの会場付近でWebメディアのスタッフの方からコーデのスナップ写真を撮っていただきました。撮影の際「鞄も一緒に撮りますか?」と訊かれたので、「いえ、大きすぎるので結構です!」と即答して、手荷物を預かっていただくことに……。もし雨でなければ、半分くらいの大きさの鞄にしたかったのです。「そうですよねぇ、皆さんこのお天気で、100%のコーデではないですものねぇ」と頷くスタッフの方。撮るほうも大変そうです。もしかしたら、今後どこかでわたしの写真(笑)をご覧いただけるかもしれません!
おまけ
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着物のエッセー『週末着物の三年間』
毎週末に着物を着る生活をエッセーに綴りました。着物を着る方には、きっとクスッと笑ったり共感したりと、一緒に楽しんでいただけるはず! お気に入りのコーデ写真(白黒)も掲載しています。冒頭部分を無料公開しているので、ぜひご覧ください。
着物の小説『銘仙日和』
今と昔の秩父銘仙の生産者を、レトロなちちぶ銘仙館を舞台に描いた小説です。大正~昭和時代に銘仙の織り子として働いた女性たちのインタヴューを読み、おばあちゃんたちと対話したくなって書きました。こちらも冒頭部分を無料公開しています。
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