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お寺で秩父銘仙の御朱印帳を作ってみた【四萬部寺(秩父札所1番)】

秩父銘仙の御朱印帳作り

日頃から神社仏閣めぐりをする皆さんは、どんな御朱印帳を使っていますか? 着物ファンなら、好きな産地の生地で作られた御朱印帳、使ってみたいですよね!

ちょうどお寺用の御朱印帳がいっぱいになり、次の御朱印帳を探していたタイミングで、四萬部寺(秩父札所1番)さんの素敵な企画を発見しました。なんと、秩父銘仙や着物生地で御朱印帳を作るワークショップが開催されているそうです。着物好き・銘仙好き・お寺好きのわたしにぴったりじゃないですか!? 

今回は、四萬部寺さんの「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」に参加した様子や、完成したオリジナルの御朱印帳をご紹介します。


すがすがしい山のお寺でほっと一息

秩父札所1番四萬部寺の外観

いつもより少し早起きして車を走らせ、秩父札所1番の四萬部寺に到着しました。

実はわたし、前の5月に秩父札所巡りで結願しておりまして、ここへ来るのは二度目なのです。境内に踏み入れたとき、思わず「ただいま!」と言いたくなりました。

山の中にある秩父のお寺はほんとうに美しくて、お参りすると(時には厳しい道のりもありますが!)心が洗われます。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の看板

結願のお礼も兼ねて本堂にお参りしてから、ワークショップの会場へ向かいました。


お好みの銘仙生地で御朱印帳を作るワークショップ

「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」は、まず簡単なイス座禅を行ってから、オリジナルの御朱印帳を作って、最後に完成した御朱印帳とともに旅の安全祈願をしていただく内容となっています。参加費の一部が震災募金に使われるそうです。

札所1番は、多くの人が旅の始まりに訪れるお寺。そんなお寺で、お参りに携える大切な御朱印帳を手作りすると、「これからたくさんお参りに行くぞ!」という意欲がわいて、ますます御朱印帳を大切にしたくなりますね。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の銘仙生地

副住職さんに案内していただき、会場に到着すると……さっそく机の上にたくさんの銘仙生地が並んでいました!

まずはこの中から御朱印帳の表紙・裏表紙になる生地を選びます。表裏に同じ生地を選ぶことも、それぞれ別の生地を選ぶこともできます。せっかくなので、わたしは表裏別で作ってみましたよ。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の銘仙生地

選べる生地のバリエーションは、ワークショップの回によって異なります。主に秩父銘仙、その他の産地の銘仙、着物生地などを用意されているそうです。

今回はたまたま秩父銘仙の種類が多い回だったみたい。秩父銘仙ファンとしてはラッキーだったかもしれません♡

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の銘仙生地

さて、選んだ生地はこちらの2枚です。表紙には「矢羽根と花文様の銘仙」、裏表紙には「矢羽根と縞文様の銘仙」をチョイスしました。

ちなみに、「矢羽根と縞文様の銘仙」は大好きな玉虫織なんです♡ この銘仙、色の移り変わりがほんとうに美しいので、以降の完成した御朱印帳の動画もぜひご覧くださいね。


作業に入る前に、副住職さんと一緒にイス坐禅を行います。つらい姿勢や難しいことをするわけでなく、5分ほど座って気持ちを落ち着けるような座禅でしたので、どなたでも簡単にできそうです。

静かなお寺で、山にいる鳥や虫の鳴き声を聞きながら、リラックス……。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の作業風景

心身ともに落ち着いたところで作業に入ります。先ほど選んだ銘仙生地をカットして、台紙に貼り付けます。

余談ですが、ほぐし織の銘仙に鋏を入れると「ジャキジャキッ! ザクザクッ!」と気持ちよく切れるのですね。

和裁をするわけではないので、思わぬところで初めての銘仙カット体験です。(笑) いつも自分の着物を仕立ててくださる和裁士さんの顔が浮かびました。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」の作業風景

生地を台紙に貼り終えたら、いよいよ本体部分と接着します。

先生のアドバイスによると、今回わたしが選んだ矢羽根や縞のような線の入ったデザインは、縦横をしっかりと揃えることがコツなのだそうです。たしかに、線が曲がるとずれた部分が目立ってしまいますものね……。

作業の難易度を考慮せずにデザインを選んでしまいましたが、果たして上手く仕上がるのでしょうか?


銘仙生地の御朱印帳

じゃーん!

銘仙生地の御朱印帳

丁寧なご指導のお陰で、表紙・裏表紙ともに綺麗に貼ることができました。

玉虫織の色の移り変わりが美しい、オリジナルの御朱印帳が完成しました♡ ぜひ動画でもこの輝きをご覧になってみてください。

四萬部寺「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」

完成した御朱印帳は、お寺の本堂で旅の安全祈願をしていただけます。午前中からイス座禅をして、お勤めをして……お寺でいい朝活ができました!

秩父銘仙の御朱印帳を持つ着物の人

「御朱印帳作りチャリティーワークショップ」は今後も開催が予定されているそうですので、気になる方はSNSで情報をチェックしてみてはいかがでしょうか?


「ちちぶ銘仙館」に立ち寄って夏銘仙を鑑賞

午後には、秩父市街地にある「ちちぶ銘仙館」へ立ち寄って夏銘仙の展示を見てきました。涼しげな単衣や薄物の銘仙がたくさん! 金魚の帯留やうちわの帯など、夏らしいアイテムとのコーディネートが素敵です。

朝から銘仙にたっぷり触れて、楽しい夏の秩父観光ができた1日でした♡


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