わが家の桐箪笥は、祖母がわたしの母(=娘)のために用意した嫁入り道具なので、かつて祖母が選んだ着物や帯がたくさん入っています。
今回は家族のお祝いの日に合わせて、ずっと箪笥にしまったままになっていた色留袖を着てみました。なんと、前回母が袖を通してから25年ぶりに日の目を見ることになりましたよ!
色留袖の着物コーディネート


今回、わたしが色留袖を着たのは弟の結婚のお祝いの場面です。そこで、親族のお下がりの着物や帯を使ってこんな取り合わせを考えてみました。
袋帯は父方の祖母の形見です。小物類は色留袖と同じく母方の祖母が用意したようで、セットで桐箪笥に入っていました。いざという時が来ると、必要なものが揃っているありがたみが身に沁みますね。おばあちゃんありがとう!


着姿はこんな感じです。あまり柔らか物を着ないので、やっぱりちょっと緊張しちゃう!(笑) 普段着物なら毎週着て慣れているけれど、礼装の機会はそう多くありません。いつもの着物コーデよりも気が引き締まります!
母・娘の色留袖の写真を並べてみた


左側の写真はわたしの母の着姿で、1999年に撮影したものだと考えられます。母がこの色留袖を最後に着たのは、わたしの妹の七五三祝いだそうです。まだわたしたちが小さかった頃の家族イベントにはいつも、祖母が考えたこの取り合わせで着物を着ていたのだとか。ちなみに、写真の母が手にしているバッグは現役で活躍していて、この色留袖に限らず、わたしが礼装をするときは毎回使っています。
弟の結婚へ向けた色留袖コーデでは、母のコーデとは帯を変えて、父方・母方のアイテムをコラボさせてみました(もちろん母が着ている末広文様の袋帯も、ばっちり桐箪笥に残っていますよ♡)。着物も帯も小物類も、25年の歳月を経てなお美しいですね。この先もお祝いの機会があれば、積極的に着ていこうと思います。
色留袖を着てお祝いの席へ

さて、そんな色留袖を着て弟の結婚のお祝いへ行ってまいりました。当日、母自身は洋装だったのですが、わたしの着姿を見て「この着物、好きなんだよねぇ!」と言って喜んでくれましたよ♡
いつも自分のために着ている着物。でもときどき、自己満足のついでに親孝行ができる日があると、それも悪くないかな、なんて思うのでした!
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