2025年のゴールデンウィークに秩父市街地の2会場で同時開催された「花織るメイセン展 花織り人の銘仙キモノ」へ遊びに行ってきました! 今回展示されている銘仙は、銘仙語り部・花織人としてご活躍されている木村和恵さんのコレクションです。
木村さんが所有される銘仙は過去に別の銘仙展でも何度か拝見しております。一体どんなふうに展示されるのか楽しみにしていました♡
【イベント詳細】 会期:2025年5月3日(土)~2025年5月6日(火) 開催場所:番場町「よりどころ」/道生町「寺内織物母屋」 |
「よりどころ」の銘仙展示

まずは番場町「よりどころ」の会場へ。ゴールデンウィークの祝日最終日は生憎のお天気でしたが、たくさんの銘仙が見られるならば、もはやどんなお天気でも構わないのです(笑)

ずらりと並ぶ銘仙は、どれも花文様でした。所有者である木村さんの活動「花織人」に掛けて展示品をセレクトされているのかもしれません。

同じ時間に会場にいらっしゃった皆さんとおしゃべりしながらワイワイ見学しました。普段、展覧会にはソロで足を運ぶことが多いのですが、銘仙の良さを語りながらみんなで見学するのも楽しいですね♡

つい手癖で「自分が着るならこれ!」という銘仙を見つけてしまいます。この反物、まさに”大人可愛い”の大正解みたいなデザインですよね。虚空へ向けて伸びる藤のつるの行く先が、ひらひらと舞う蝶の軌道のようにも見えて、遊び心や生き生きとした動きが感じられます。
「寺内織物母屋」の銘仙展示

続いて、「よりどころ」から徒歩数分の距離にある道生町「寺内織物母屋」の会場へ向かいました。


こちらの会場は展示空間が広いので、銘仙の点数も非常に多くなっています。どこかで見かけたことのある木村和恵コレクションの銘仙もちらほら。前回会ったのは秩父の銘仙イベントだったか、はたまた博物館・美術館の展覧会だったか。

そう、貴方は特に見覚えがある銘仙ですね。まさかここで再びお目にかかるとは。初めて見たときは「牡丹の花をこんなふうに表現するなんて!」と驚いたものです。外側の花弁が白い線で抽象化されて背景になっちゃっているし、そもそも牡丹には珍しい青色で描かれているし……。


銘仙に限らず、着物の柄には植物文様が圧倒的に多いのですが、こうして咲いた「花」だけを意図的に集めた空間ではぽっと明るい気持ちになるものです。また、銘仙の着物にはお馴染みの花に思いもよらないアレンジを加えて、これまでにない側面を見せてくれる楽しいデザインが多いと感じます。
自分自身で着物の維持管理をしていると身に染みるのですが、着物の保管は場所を取る上に、管理も容易ではありません。わたしたちが展覧会で豊富な点数の銘仙を見て楽しめるのも、コレクターあってのことです。木村さんがコレクションする銘仙に、またどこかでお目にかかれますように!
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