こちらは、今から28年前の1996年に撮影した七五三の写真です。五歳のわたしが、母方の祖母に選んでもらった着物を着て写っております。
当時は着物にまったく関心がなかったので、残念ながら「着せてもらって嬉しかった」といった記憶はありません。ただ、撮影を終えた後に日本庭園で遊んで、大きな岩の裏に生えているキノコを探すのが楽しかったことだけはよく覚えています。(笑)
そんなわけで、わが家の桐箪笥に入りっぱなしになっている七五三の着物を、久しぶりに引っ張り出してみました。
今ではとても着こなせそうにない、山吹色をした色鮮やかな着物です。肩上げしたままの状態で保管されていました。
拡大するとこんな感じで、丈を詰めた部分の文様が重なっています。
一つひとつの装飾の色使いが豊かで、小さな着物ながらじっくりと見ていたくなる……。こうして改めて鑑賞してみると、祖母の着物趣味が丸出しでちょっと微笑ましく感じられます。
着物と一緒に帯も保管されていました。橙色の中にところどころ緑色の花が入りアクセントになっているのが可愛らしいですね。
ずっと実家の桐箪笥で保管されていましたが、今はわたしが母に代わって管理しています。また次回の虫干しでお目にかかるとしましょう!
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