このブログについて

秩父銘仙の着物ポートレート

週末着物日記『未衣子の楽しい着物ブログ』をご覧いただきましてありがとうございます。運営者の未衣子です。

このブログは、わたし自身が着物を着始めた頃、ユーザー目線のニッチな情報がなかなか見つからず一人で不安を抱えていた経験から立ち上げました。

  • おばあちゃんの着物を仕立て替えたら、もっときれいに着られるようになる?
  • 同窓会ってどんな着物で行く人が多いのかな?
  • 紗袷ってどの帯でコーディネートすればいいんだろう?

などなど……。

わずかながら関連する情報が見つかることもあります。でも、何かに迷っているときって、できるだけたくさんの情報を見比べて判断したいですよね。それに、ごくふつうの着物ファンがどのように身の回りの問題に対処しているのか、等身大の情報を知りたいときもある。

そんなわけで、自分があれこれ悩んだり工夫したりしながら週末着物生活を楽しむ様子を、ブログでシェアすることにしたのです。埼玉県北部のそこらへんで暮らす着物ファンの一事例として「ふ~ん、こういう選択肢もあるんだなあ」と参考にしていただけますように。

着物のお悩みには全員に当てはまるたった一つの正解があるわけではなくて、一人ひとりにそれぞれの正解があるのだと思っています。わたしと同じように着物を楽しむ方が、自分なりの正解を導き出すために当ブログを身近な体験談として活用してくださるのならば、これほど嬉しいことはありません。一緒に着物を楽しみましょうね♡

また、このブログでは数ある着物のなかでも「秩父銘仙(ちちぶめいせん)」を重点的に取りあげています。秩父銘仙は、わたしが生まれ育った埼玉県産の着物です。銘仙といえばアンティーク着物のなかでも人気がありますから、着物好きな方ならきっとご存じのはず。全盛期には秩父のほかにも有名な産地があったものの、現在も生産を続けている産地は非常に少なくなっています。

今の秩父には、銘仙を作り続けている織元があります。また、現地では若手の方が織物の技術を継いだり、関連するビジネスを立ち上げたり、日々奮闘しています。しかしながら、銘仙という着物の存在は知られていても、現在の秩父の情報が着物ファンへ十分に行きわたっているかといえば……もう少し取り組む余地がありそう。

着物はひとが着てこその着物です。今、秩父銘仙を着ている人間はどこにいるのか。現代物の秩父銘仙はどのようにコーディネートするのか。また、秩父銘仙を着てどんな場所へ出かけるのか。秩父の人たちの努力と並行して、こうしたリアルタイム性のある秩父銘仙の情報がさらに広まる必要があると考えています。

わたしの秩父銘仙の着こなしは、あくまでも数ある事例の一つに過ぎません。ただ、そこらへんにいる着物ファンの事例をゼロから一に、一から二に、二から三に増やしたい。それが、わたしが秩父銘仙のためにできる些細な応援です。

秩父銘仙を知る人が一人でも増えますように。秩父銘仙を着たい人が一人でも増えますように。あわよくば、実際に秩父銘仙を手にする方が一人でも増えますように……。

秩父銘仙はキラキラで、着ると楽しい気持ちになれる素敵な着物♡ もしご興味をお持ちになったら、まずは織元のサイトやSNSをチェックして、オンラインで秩父の様子を覗いてみてはいかがでしょうか。あるいは、当ブログの「秩父銘仙」タグの記事をぜひご覧になってくださいね。

未衣子